実はこの曲、苦手でした。
ライブで演奏してるのを聴くまでは、CMでサビしか聴いたことがなかったというのもあって、いわゆる「J-POP」感が好きじゃなかったのかも。そんな私は生粋のJポッパーですけども。だからJ-POP批判してるわけじゃないです。ただ、ラルクからこれが生まれたのかと思ったら、ちょっと「あれれ？」と思っちゃっただけです。
でもでも、ライブDVDを見て衝撃。もう超びっくり。「なんじゃこのめっちゃええ曲は！」ってなりました。笑
完全に踊らされてます。ラルクさんの手のひらで。相変わらずサビはちょっと苦手なんだけど、AメロとBメロがめちゃくちゃかっこいい！特にBメロは、なんと表現していいのか。しっくりくる言葉が浮かばない。う～ん、、でも、この曲の湧き上がるような力強さは、やはりBメロに隠れてるんじゃないでしょうか。歌詞とメロディーがこんなにしっくりくる曲って、ラルクの中でもなかなかないような。（個人的には「夏の憂鬱[time to say good-bye]」がそんな感じ。）
Cメロも私は好きです。この後のサビをライブではお客さんと一緒に歌うんだけど、hydeさんがジェスチャーや表情で「みんな歌いますよー」ってよくやってらっしゃって、まさにそんなメロディー。ここからだぞー、いくぞーみたいな。
曲頭のギターの美しいフレーズを、シンセがリフレインしてるのがまた絶美。今にもバラードが始まりそうな雰囲気のとこに力強いタムがインして、同じフレーズなんだけどもっと真っ直ぐ、さっきよりも際立ったギターで始まるイントロが好き。そしてAメロのひとり呟くようなhydeさんの声。そこから決意のBメロへの流れが最高なのです。サビまでの展開が短いのも、この曲のメインであるサビの歌詞を引き立てているなと思ってます。誰にでもあるであろう、夢見る気持ちを歌った歌詞がメロディーの前向きさにマッチしてる。
「逆風であろうとこの胸は夢を描いてくよ」
イメージだけで物言うと、L'Arc~en~Cielみたいなバンドが歌う歌詞じゃない気がしますね。笑
マイハーと言えばサビなんだけど、私はやっぱり歌詞もメロもBメロが好きです。「そこからは未来が見えるかな？ ツギハギであろうとこの胸は夢を描いてくよ」さっきのが1Bでこっちは2Bなんですが、どちらの言葉もとっても素敵です。こんなに何も心配せず、ただ前を向いていけそうな曲はラルクの中では珍しいかと。明るい曲にはhydeさんが切ない歌詞を付けがち（笑）なんだけど、めずらしくストレートで前向きな歌詞が付きましたね。「あなた」と同じく、サビで同じフレーズが何度か続くし、ファンとの合唱曲にはピッタリだな。ライブでは、毎回ど頭のギターフレーズをkenちゃんがアレンジしまくりで弾いているので、そこもひとつの聴きどころかと。前曲からのブリッジ的な扱いをされてることが多いかな。幻想的な音色がkenちゃんらしくて、「L'Arc~en~Ciel」だなぁってしみじみ思う瞬間。
シングルのジャケットは、たてがみがお花で描かれたライオンなんだけど、kenちゃんのエンブレムがライオンだから、kenちゃんファンとしてはとってもテンション上がる！「MMXX」でやらなかったのは意外だったけど、30周年ライブでは聴けることを楽しみにしています。
