徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

音楽とコロナ。

昨日、HYDEさんが9月に集客してライブをやることを発表されました。HYDEさんほどのネームバリューと影響力があるアーティストが、お客さんを入れて「ROCKライブ」をやるというのは、彼が初めてになるのではないでしょうか。(違ったらすみません)
小さなライブハウスでは、ちょこちょこ始めてる人たちもいらっしゃると思いますが、Zeppほどの大きな規模の箱で、普通のライブをしようとしているのは初めてだと思う。世の中的にはアコースティックだったり、バラードライブだったりで、コンサートを再スタートさせている人たちはチラホラいるにはいますが。

たぶん、これが成功したらかなり業界的には話題になると思うな。そして、業界がみんな注目するライブになることも間違いないかと。
まさに先駆者。コンサート業界のガイドラインに、お客さんには大な声を出すことは控えるように促すというものがあります。これ、ROCKのライブじゃ成立しないですよね、普通。HYDEさんには何か策があるのでしょうか、、。

そしてなにより、ファンが心配しているのはHYDEさん自身のこと。HYDEさんが感染だなんて、考えたくもないですね、、、。
そして、万が一にでも感染者が出た場合、アーティスト自身もそうですが、事務所やその背景にいる全ての人間・会社が大打撃を受けるのは間違いないのです。一番怖いのはネット上の批判。テレビの評論家たち。HYDEさんほどの知名度で感染者が出てしまった、或いはそれがクラスターと化してしまったとしたら、もはや音楽業界全体が大ダメージを食らうことは避けられないと思うのです。ファンの心配もさることながら、私たち業界人はそちらの心配も大きいです、、、。難しいね。

でもね、音楽業界が苦しくて悲鳴を上げているのも事実なんです。怖くても、いつかは興行を復活しないとこの業界は潰れてしまうのです。
ほんとに、私たちスタッフ側の人間は仕事がない。配信ライブじゃ、通常の半分以下の機材、半分以下の人員しか動きません。アリーナ、ドームクラスのライブが通常営業のアーティストならば、1/10と言ってもおかしくない。そしてそれを世間は理解してない。知るよしもない。分かってます。所詮は"裏方"と呼ばれる仕事ですから。

よくテレビで、サカナクションのボーカルの山口さんが言い続けてくれているのですが、ライブをひとつやるのに、何十人、何百人という人間が動いているのです。1日でも早くライブをやってもらわないと、その人たちはただのプータローなわけ。だから、こうやって大きな決断をしてくれたHYDEさんに、まわりのスタッフたちは全力で応えることでしょう。
複雑な話ではありますが、こればっかりは立場を代わってみないとわからないことだから、賛否両論あるのはわかるけど静かに見守りましょうってことで。私は東京都民でもなければFC会員でもないので、配信ライブに参加したいなと思っています。アコースティックが見たいけど、仕事としてはロックの方に興味がある。


あぁ、早くみんなが素顔で笑い声を上げられたあの時に戻らないかな。
闘いは、まだまだ続きそうですね。