徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

短い夢の中へ「As if in a dream」

GLAYのTAKUROさんをもうならせた、「As if in a dream」について。

 

私はこの曲をリアルタイムで聴いたことはないのですが、20thのラニバのDVDで見たのが初めてちゃんと聴いた時じゃないでしょうか。小学生からファンでいますが、なんだかんだで紆余曲折ありましたもので、、。そんな私がこの曲について書くのは、だいぶ気持ち的にははばかられるのですが、しっかり書き留めておこうと思います!

 

「As if in a dream」はイントロが印象的な曲です。ディレイのかかったギターが浮遊感たっぷりに音を刻んで、そこに力強く入ってくるドラム。夢と現実の間でまどろんでいたところで、突如として視界がぱっと開けたかのようなイメージ。とっても美しいイントロです。さらには、ギターソロの後ろで細かいフレーズを奏でるベースがとても素敵。ギターソロとベースソロを、同時に聴いているかのようなフレーズです。やっぱテッチャンすごいな、、。そして、そこへ入ってくる澄んだボーカル。これがインディーズだと言われると、驚きがまた増すのですよ。この曲は、力強さと繊細さが隣り合わせた不思議な曲です。

この曲の特徴は他にもありまして、サビというサビが見当たらないと言いますか、しばらく出てこないと言いますか、変わった構成だなぁと思います。まぁ、J-POP的な話ではありますが。曲が進むにつれてどんどん表情が変わるとでもいうのか、気づいたら間奏に入っていて、そこでのhydeさんのフェイクもまたいいのです。サビがくるかと思いきやのフェイクっていう。これも素敵のかたまり。

 

印象的な歌詞はこれです。

「光の点滅が尾を引いて後ろへ流れては消えてゆき あなたの所から少しずつ遠のいているのを数える」

hydeさんは小説のような歌詞を書かれる方だと、このブログでは散々言っておりますが、「As if in a dream」に関しては最早小説そのものかと。この数行の歌詞でも景色が浮かびますが、最初からこんな感じで、ちゃんと誰がどこでどんな風に過ごしているのかが書かれているのです。なので、とても感情移入がしやすい表現のように思います。そしてアウトロらしいアウトロもなく、曲は終わりを迎えるのです。短い夢でも見ていたかのように。

 

アルバム‘’DUNE‘’に収録されていますが、DUNEは本当に素晴らしいアルバムだなぁと思います。このアルバムを制作した当時は、まだkenちゃんはバンドに入ったばかり、sakuraさんも飛び入りくらいの感じだったということで、改めてL'Arc~en~Cielというバンドのすごさが伝わります。演奏技術もそうなのですが、4人のソリッドな関係性もうかがえて、とてもセンセーショナルな一枚であることは間違いない。

 

30thラニバでも、ぜひぜひ聴きたい一曲です。

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