はい、歌詞シリーズ2回目です。
今回のテーマは「切ないラブソング」ということで。hydeさんはこちらのテーマもお得意中のお得意ですよね~。勝手にそう思っています。なぜならば、切なすぎて心臓つぶれそうになるような表現が多いのです。こんな言い回しよく思いついたな!?って曲がたくさんあります。では、さっそく。
flower
いつでも君の笑顔に揺れて
太陽のように強く咲いていたい
胸が 痛くて 痛くて 壊れそうだから
かなわぬ想いなら せめて枯れたい
これは最早、言わずもがなの名曲ですね。胸が痛いのはこっちだわ、と。ライブのhydeさんの歌声は、CDの何倍も何倍も切なさが増して聴こえます。間奏で心の叫びのように繰り返される「likes flower」のフェイクが、主人公の痛ましい胸の内を見せつけられているようで苦しくなります。私はこの曲のこの歌詞にやられて、ラルクのファンになりました。
the Fourth Avenue Cafё
分かっていても気付かないふりして
溺れていたよいつでも
誰かのこと想ってる
横顔でも素敵だったから
こちらもとんでもない片想いですよね。なんなら究極ともいえるでしょう。好きな人がいる人を好きになるのは、私にも経験がありまして。この曲聴いて泣けました。hydeさんは本気出すと、結局救いのないラブソングをお書きになるので悲しくなります。しかも表現力がありすぎて、場面が目の前に浮かんできちゃうのでどうにもなりません。
さようなら
もう一度笑ってみせて ふるえないで
顔を上げてごらん
新しい季節が来たら
また会えるね ありがとう
愛してくれて・・・
さようなら
もう言っちゃってますもんね、「さようなら」って。なんて悲しい物語。大人な恋ですね。他の曲もそうなのですが、hydeさんの人柄なのでしょう。とても優しい言葉と空気が流れていて、そこがラルクのラブソングのいいところですね。叶っても、叶わなくても、柔らかい雰囲気がとてもいい。
Dearest Love
切ないほど 傷つくまで傷つけて もう何も分からない
あなたの笑顔が見たくて 包み込んだこの愛は灰になる
あぁ どうして 愛するほど心は壊れてゆく
いや~・・もうこわい。こわいですよ、ほんと。なんだってこんなに報われない恋ばかり書くんでしょうか、、。でも、人間の愚かな心理をついた表現ばかりで、だからこそhydeさんの言葉は刺さるんでしょうね~・・。とても澄んだメロディーで、イントロとアウトロのテッチャンのコーラスも美しいです。そこがまたメランコリックに拍車をかける。
夏の憂鬱[time to say good-bye]
そして眠りを失くした
そして貴方を失くした
そしてつばさを失くした
そしてひかりを失くした
すべて愛していたのに
すべて壊れてしまった
あゝ何を信じて歩けばいいの?
僕に降りつもる夏の憂鬱
この畳みかけてくる哀しみのDメロは、涙を誘っているとしか思えませんよね。hydeさんの魂の叫びのような歌声もすごいです。CDでも十分伝わる苦しさです。失くすばかりで得るものがない。それが‘’憂鬱‘’へとつながるのです。救われないとはまさにこのこと。ラブソングなのにどん底って、なかなかないですよ、世の中に。
Brilliant Years
そして輝かしくすぎた
季節は終わりを告げる
君の足跡は波にさらわれてしまった
again I want to see you
この曲はシングルの「Vivid Colors」のカップリング曲ですね。古参のファンなら知っているであろうこの曲ですが、作曲もhydeさんという隠れた名曲です。個人的には亡くなった恋人を想って歌う姿が想像できます。この曲もドラマのワンシーンのような物語が書かれていますね。歌詞はドラマ仕立てなのですが、曲の方は爽やかなスピード感のあるロックに仕上がっております。アコギの音が素敵です。
ということで、上記6曲を挙げてみました。
「未練のラブソング」とすれば、‘’Blame‘’や‘’Feeling Fine‘’ ‘’Fare well‘’なんかも載せたいところですが、今回はわりと現在進行形の恋なんじゃないかなと思う6曲にしてみました(Brilliant Yearsはちょっと例外かな?)。他にも、愛に溢れた優しいラブソングもたくさんありますので、そちらはまた今後書いてみようと思います。
失恋ともとれる曲が多い中、本当に美しくも儚い言葉が並んでいて、なんだかため息がこぼれてしまいそうになります。この詞をあのヴィジュアルで、さらにあの声で歌うんですもんね。そりゃみんな好きになるわって話です笑