徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

信じる者は救われる?「EVERLASTING」

打ち込み色の強い、ラルクらしからぬともラルクらしいともとれる、不思議で妖艶な曲、それが「EVERLASTING」。

 

2014年の国立ライブで初披露された、完全受注生産のシングルですが、とても好き嫌いがはっきりしそうなマニアックさを持った楽曲ですね。こんなこと言うとあれですが、完全に売ろうとしてないというか、売れようとしてないというか、、。さすがのラルク様。

kenちゃん丸出しのサントラ感がまた素敵で、イントロから非日常感がめちゃくちゃ漂っています。音鳴ってるのに、静寂が訪れた感覚になります。すっごい不思議。このイントロ聴いただけじゃ、悲恋の気持ちを描いたバラードが始まるだなんてまるで思いもしなかった。打ち込み、ギター、ボーカルの三つ巴な印象が強くて、実際てっちゃんもベースじゃなくてギターを弾いているという意外性も含めて、いろんなものを裏切ってくれた曲でした。「XXX」の後(間に「CHASE」がありますが)に出たシングルとしては、またしても驚かせてくれたな!と思ったことを覚えています。

曲を構成している楽器もシンプルだけど、余計なことを言わないボーカルもまたシンプルで素敵すぎる。ストーリーではなく感情を歌うhydeさんの歌声がまた、美しさの中にもこの曲の退廃的な部分をさらけ出させていると言うか。キャッチーで明るい曲調のリリースが続いていたラルクですが、「これが俺たちの原点だぞ」とでも言わんばかりの挑戦の曲ともとれました。原点と書きましたが、打ち込みが前面に出ているあたり、新しい楽曲でもあるというのが素晴らしい。‘’ラルクらしくて、ラルクらしくない‘’。

 

‘’EVERLASTING‘’とは‘’永遠‘’という意味ですが、hydeさんは永遠を信じてらっしゃらないようで。ん~・・・私も信じるかと言われたら、信じない方の人かもしれません。でも、多分あるんですよね。‘’永遠‘’て。だって、死者は絶対に蘇らないじゃないですか?「永遠の別れ」って言ったりもしますよね?死後の世界を信じているわけでもないので、死んだら永遠に会えないなぁなんて。だから、確かに‘’永遠‘’と呼ばれるものはあるんじゃないかとは思っていますが、永遠に続く気持ちとか、関係とか、そういうものは不確かすぎて永遠とは縁遠いと思ってます。あ、こんな話はどうでもいいか。笑

信じてないのに、なぜ「EVERLASTING」と名付けたのかなぁとは思っていますよってお話でした。なんかすみません。

 

「止まない雨に止まない君 ああ、止まない季節よ 止まない詩よ この恋よ

冷たい雨降り注げ 君を洗い流して」

 

まぁ、この曲のすべてはここに凝縮されていますよね。どんなに想っても愛する人にこの想いは届かないし、自分の願いが叶うことは永遠にないのだということ。ここで歌われる‘’永遠‘’とは、何とも儚く悲しいもののようですね。冷たい雨に流そうとしても、君に恋する気持ちは永遠になくならないんだということでしょうか。それはつらいな~・・。

 

また、こういうマニアックな曲もぜひ出して欲しいですね。

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