徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

仄暗い終焉「finale」

「リング0 バースデイ」の主題歌となったこの曲。イントロから最後まで薄暗いトンネルの中にでもいるかのような暗めの曲調が特徴ですね。曲の雰囲気としてはめずらしくテッチャンの作曲でありました。

「リング」シリーズは私も見たことがありますが、「バースデイ」もテレビだったと思うけど見た記憶が。‘’貞子=恐怖の象徴‘’みたいなところがありましたが、実は貞子って報われない哀しみの象徴って感じなんですよね。ホラーだけで終わらないのがリングシリーズのいいところ。

 

さてさて「finale」といえば「NEO UNIVERSE」との両A面でシングルカットされた曲ですが、実にA面感がないという、、笑

それでもミリオンヒットという記録を出している、伝説級のシングルです。当時私は「NEO UNIVERSE」が好きでシングルを買いました。この頃はあまり誰々が書いた曲っていう考え方が薄かったと思うのですが、後々「NEO UNIVERSE」がkenちゃんで「finale」がテッチャン作曲ということの意外性を認識することになりました。でも今なら間違えないというか、わかる気がしますね。二人が同じ系統を目指しても、その人らしさはアレンジに出る気がします。そもそも比べるものでもないですが。

 

finaleの良さはなんと言っても切々と歌いきるhydeさんのボーカル。退廃美なメロディーと仄暗い歌詞、艶やかなhydeさんの歌声というすべてがベストマッチ。派手な展開なんかなくても十二分に伝わる狂おしさ。サビの透き通る高音ボイスがまたこの曲の切なさと儚さに拍車をかけるのです。はぁ~・・美しい。Aメロ、Bメロはエフェクトがかかっているのですが、サビからはhydeさんの声を生かすクリーンな生声になるっていうのも好きポイントです。

あとベースね。Aメロ、Bメロで息をひそめておきながら、サビでいきなりテッチャン本領発揮。hydeさんの歌に共鳴するかのように突如歌い出すベースがなんとも言えないのであります。

「ラルクはベースが動きすぎて音が軽い」とか言ったやつは誰だ!!動くからラルクなんだろが!!かっこいいんだろが!!

すみません、取り乱しています。

 

お気に入りの歌詞はここです。

「月の隠れ家で求めあう 感じ取るのは運命の切なさよ」

私の中で‘’リング‘’がかなりキーワードになっていて、月の隠れ家っていうのは‘’井戸‘’のことかななんてふと思った記憶があります。finaleの歌詞はかなりロマンチックで、曲調のせいか妖しい感じに取られられがちですけど、ちゃんと言葉だけ読むと案外色を感じる美しい言葉たちが並んでいてhydeさんの素敵な言葉選びが光る作品だと思っています。「追いつめられた憂いの口元」とか、真っ赤な口紅をした女性の口元が浮かびました。どこをとっても貞子を愛した恋人の愛の深さがうかがえます。

 

今年は30周年ということでWOWOWさんとのコラボレーションもあることだし、アルバム出ないかな~・・なんて淡い期待を抱いているもので。WOWOWさんとのコラボが終わるタイミングで発表があると最高にうれしいのですが、tetsuyaプロデューサーさまに期待大ですな! 

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