徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

憧れた羽「White Feathers」

胸を打つというのはこういうことかと、そう思ったのがこの曲でした。

 

出会ったのは小学生の頃だったから、ぶっちゃけ好きな曲にはならなかった。アルバムの最後の曲だなーくらいの認識。繰り返し聴いた記憶もなかったし、ただめっちゃ長い曲だからその記憶はすごくある。笑

で、そんな曲がいつなんで私の胸を打ったのかというと、実は2019年のhydeさんの黒ミサで。めっちゃ最近やんけ!!と、ファンの方から突っ込まれそうですが、、、。hydeさんのバースデーコンサートに、サプライズゲストで登場したkenちゃんが、これまたサプライズで用意した曲が、この「White Feathers」だったのです。

曲自体は久しぶりに聴いたってわけでもなく、過去ライブのDVDでも拝見していたので、懐かしいなみたいな気持ちはなかったんだけど、kenちゃんがこの曲を選んだことにすごく意味があるように思えたんだよね。‘’kenちゃんがhydeさんのために用意した‘’ということに、特別な思い入れがあるに違いないと。それ以来、よく聴く曲になりました。

 

二人は本当に、なんていうか、ラルクの中でも特別な関係性であるなとしみじみ思います。

‘’親友‘’ ‘’盟友‘’ ‘’無二の存在‘’

お互いが尊敬しあっていることは、二人がインタビューで答える言葉を読んでいれば理解できるし、kenちゃんがこんなことも言っていました。

 

「無茶な曲も作っちゃたりして、これはどこぞの男前でないと成り立たない曲なのかとか、こんなにゴージャスに作っちゃって間に合うのかとか、多分hydeに会ってなかったら悩んでたと思うんですよね」

 

これ、ものすごい信頼性の現れだよね。ちょっと鳥肌もの。そして、本人に向かってこれを言えるkenちゃんに、きっと嘘はないと思います。そんなkenちゃんがhydeさんへ贈った「White Feathers」は、8分近くも尺があるkenちゃんの超大作。ライブでは、曲名にちなんで‘’羽‘’を降らせる演出がなされるのが恒例。イントロ中のhydeさんのセリフ、「It looks like White Feathers....」が印象的です。

曲調はミディアムバラードで、ゆったりと落ち着いたロックナンバーになってます。壮大で煌びやかなイントロから、音数が一気に減る静かなAメロへの流れが素敵。Bメロから徐々に盛り上がって、サビ前はhydeさんの伸びやかなボーカルが際立つ。切ない雰囲気ながらも、力強さも感じられる曲になっているかと思います。

 

歌詞はとても感傷的。主人公はとにかく自由になりたくて、でも部屋に繋がれた鳥のように現実はそううまくいかない。それをひたすら嘆いているのです。どうやったらあの空を自由に飛べるのかと。それを、まるで小説かのような言葉で綴るhydeさんはさすがです。そしてなんだか、その主人公の姿がメンバーに重なるのは私だけ、、?いつの時代も、節目節目に色んなことがあったと思うんです。頂点を極めた彼らには。歌詞を書いたhydeさんだけじゃなく、メンバーみんなが思っていることだったんじゃないかな。kenちゃんのギターソロも荒廃的で、そんな葛藤を連想させるかのよう。だからこそ、kenちゃんがhydeさんの誕生日という節目にこの曲を贈ったのには、特別な意味があると思うのです。

 

いつまでも色褪せない、最高の名曲だと思います。

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