徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

勇敢な「Link」

「いつか生まれ変わる世界が その目に届くといいな」


ポップすぎるくらいにポップな曲で、ラルクっぽくないとも言えるし、ラルクっぽいとも言える不思議な曲。まぁ、サウンドはどう聴いたってラルクなんですが。

好き嫌いよりも、賛否両論がある気がする。前にも書いたけど、テッチャンが書くポップな曲は、売れ残っていくためにはどうしたって必要な要素だと私は思ってる。バンドの路線変更は、時にしてファンの反感を買いがちだけど、私は全然ありだと思っていて。

メンバーだって、それを分かってるからソロ活動で解消してるんだと思うわけ。音楽性の違いを理由に解散するなんて、そんな悲しいことにならないように。

Linkは[鋼の錬金術師]っていう、私もどハマりしてたアニメの映画版のエンディング曲だったかな。ハガレンはこの曲以外もラルクの曲を使ってて、ここで増えたファンも多いはず。
ラルクの凄いとこは、タイアップの多さでもある。タイアップって、実はものすごく難しいことなんだよね。だって、バリバリのビジネス音楽なわけだから。大体が商品だったり、作品だったりのイメージに合わせて曲を作るわけだから、自分が書きたいものだけじゃ、通用しないわけですね。それって、ミュージシャンにとってはとても大きいこと。でもそれが出来るということは、本物であることと同意義だと思います。
感性の曲も、ビジネスの曲も書けるのはプロでしかない。

さてさて、この曲はイントロ頭のタムとスネアの音が印象的なんじゃないでしょうか。
さらにはストリングスに合わせて、クルクルまわるテッチャン。笑
あれ、普通にまわってるけど、ベースが一番ややこしいフレーズ弾いてるとこだかんね。まじで尊敬だわ。どうやって弾いてんねんて感じです。

あとはやっぱりギターソロ。
これまた歌えるレベルの、印象的なフレーズ。ど頭のクランチっぽい重めな音とは打って変わって、超絶爽やかでどこまでも飛んで行けそうなクリーントーン。惚れ惚れします、、。

歌詞は、勇敢な旅立ちの歌かなと。「君」が何度か出てくるんだけど、それは親や兄弟だったり、友達や恋人にも当てはまる内容で。「君」との思い出を連れて、大事なものを守るために旅立つ主人公は、どこか強がっているようにも聴こえる。

「晴れ渡る日々に争いの道具が消え去る時を いつか君に見せたいな」

なんてかっこいいことを言ってはいるんだけど、曲の冒頭は昔のことを思い出すところから始まってたり、「たとえ離ればなれになっても・・」なんて悲観的な言葉を用いていたりして、それ相当の覚悟を持って出発する様も浮かぶようで、またしてもラルクの”明るい切なソング”ですね。
争いの止まない世界で離ればなれになるとしても、僕は君に会えたからいつでも前に進めるよ、っていうメッセージの様に私は捉えてます。命を懸けて、大切な人がいるこの世界を守ろうとする歌。君が笑って生きていけるなら、自分はなくなってしまってもいいなんて、なんとも儚く悲しい物語です。だけど、力強いメロディーが主人公を勇敢な人間に仕立てあげてくれてるような。まさにハガレンの世界観。


Linkはほんと、名曲だと思います。アルバム「KISS」Mixがお気に入り。

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