徒然ラルク

ラルクアンシエルな毎日。

悪魔に捧げた魂「Sell my Soul」

アルバム「ray」に収録されている、いまだに根強いファン人気の曲ですね。

私も大好きです。

 

「Sell my Soul」はとにかくオシャレ。ノスタルジックな曲調にメランコリックな歌詞。作詞作曲はhydeさんですが、こういう雰囲気の曲も書かれるんだなぁと思った記憶がありますね。私は音楽を聴くと先にイメージが浮かんでくる派(色とか風景とか)なのですが、この曲はヨーロッパあたりの石で出来た建造物の街並みが浮かんで、日暮れの海辺で遠くを見つめて独り言のように歌を口ずさむ男性が思い浮かびました。L'7ライブでメンバーが座って歌っていらっしゃいましたが、すごく私のイメージに近いものを感じてとっても素敵でした。

 

同じアルバムに収録されている「いばらの涙」と双子曲だと作者のhydeさんがおっしゃっられているようですが、いばらの涙はサビで激しいロックと化すのですが、Sell my Soulはずっと同じテンションで最後まで流れていきます。間奏のkenちゃんソロは熱いですけどね!イントロやピアノの音などからジャズのテイストも感じられます。いや~・・好きだ笑

とまぁあまり共通点を感じない2曲なんですけど、多分歌詞が双子感あるんじゃないですかね。いばらが女性目線、Sell myが男性目線で大切な人を想っている曲となっているのではないかな。Sell myはタイトルの通り「魂を売る」わけです。悪魔に。

「魂を欲しがる悪魔 望まれるがままに」と曲の出だしにありますが、「それが天国の道を塞いでも 願いが叶うなら」と続くところから読み取るにどんなに罪深いことを冒してでも叶えたい願いがあるということ。でもそれは、無情にもサビで語られる「迷宮でいつものように 透明な翼を羽ばたかせて 切ない瞳は君を探す」という行為の無意味さを表すことになっているなと。つまり罪を冒したところで‘’君‘’に会うことはもはや絶望的に叶わないということなのではないかと思っています。‘’透明な翼‘’も”意味のないもの”としてそれを象徴しているのでは。

相変わらず小説みたいな歌詞を書く人ですねhydeさんは。それが「Sell my Soul」。では「いばらの涙」はと言いますと、「望み亡くしたような湿った空へと 胸の奥に秘めた誓いを浮かべた」という歌い出しですがいきなりの絶望感、、。そして、「荊にまみれたこの血が枯れ果てても 貴方への心を抱いて」と、サビでさらなる絶望が待っているわけです。こんな比喩をするくらい彼に会うには不可避な問題が彼女にもあるのでしょう。まぁ、いばらの歌詞には諸説ありますけどね。もしかすると、戦争などで生き分かれた恋人同士なのかもしれない。難しい、、。

 

毎度毎度思いますが、hydeさんはとっても想像力がぶっとんでると言いますか、ファンタジックと言いますか、小説家や漫画家の人みたいですよね。物語を持って生まれてきた人。よく聴く曲と言うわけでもないですが、ふとした時に聴きたくなる名曲です。 

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